趣味、コーヒーはじめました。そして、終わりました。

コーヒーが好きです……そうですね、毎日欠かさず3杯、いや、5杯ぐらい。質より量なので、無糖の紙パックアイスコーヒーで、私には十分です。

美大生は何かしら(おかし、酒、タバコ、薬、異性などなど)依存している人を見かけますが、コーヒーはその中でも比較的健全なほう、なのではないでしょうか。

喝！　いかんですな、これは！

最近、コーヒーを飲み過ぎて尿路結石になったアニメーターの話を聴いて戦々恐々としています。3大激痛の1つ、死ぬより痛いらしい。

考えました。このたび、コーヒーを飲むのに健全な言い訳を。

趣味がコーヒーのアニメキャラを監督に提案してみる！！！

良いんじゃないでしょうか。これはあくまで研究のためです。アニメのためであり、作画のためでもあります。本格的にコーヒーを趣味にする。強い動機になります。

ということで、まずは参考資料としてコーヒー機材をひと通り揃えましょう。紙パックのコーヒーにもそろそろ飽きてきたところ、ちょうどいい機会です。人に勧める前からには、まず自分が詳しくないとダメですからね。とりあえず、道具から入る。コトハジメの鉄則であります。

あおいも言っている。買って後悔しろ、と(言っていない)。

高級ハンドミルの定番、TIMEMORE c2。

ボディはステンレス。まるで銃器のような剛性。触れた瞬間に指先に迸る高級感。コリコリと美しい音色を奏でて、軽やかな挽き心地をもたらします。

素晴らしい。グッドです。

良い道具というものは、得てしてカッコいいものです。男心をくすぐります。

写真は戸越銀座でのロケハンにて、現地で購入したローストしたばかりの豆を、その場で挽いて、スタッフに振る舞ったもの。

大活躍！

 かと思いきや、これを最後に、かれこれ1年ほどホコリをかぶっています。ちなみにコーヒーが好きなアニメキャラもボツになりました。

理由は明白で、おっくうなんです。面倒くさい。

コーヒー豆を買って来て、ハンドミルで挽き、茶漉しで微粉を取り除き、漏斗にフィルターをセットして、ポットからお湯を注ぐのが。洗い物もたくさん。

確かに淹れた瞬間は、とても美味しい。紙パックのコーヒーが60点だとすると90点。お茶請けの洋菓子があれば最高なブレイクタイム！

だがしかし、アニメーターにブレイクタイムなんぞない。

ガソリン代わりのコーヒー、それが本当に必要だったもの。

苦い経験でした、コーヒーだけに。

執筆者：秋山